価格:Core Ultra 7 265Kの勝ち(265Kの方が安い)
2026年9月時点のAmazon商品ページでは、265Kのほうが価格が低くなっています。単純な予算優先なら265Kが有利です。
GADGET / COMPARISON
コア数は20対8で265Kが多いのに、価格は265Kの方が安い。差は「ゲーム向けか、多コア作業向けか」にあります。
ゲームが主目的ならRyzen 7 9800X3D、動画エンコード・配信・開発など多コア作業と価格を優先するならCore Ultra 7 265Kです。分かれ目はコア数の多さではなく、「ゲームのフレームレートを取るか、多コアの処理能力と価格を取るか」にあります。
コア数はCore Ultra 7 265Kが20コア(8P+12E)/20スレッド、Ryzen 7 9800X3Dが8コア/16スレッドと、数字だけ見れば265Kが大きく上回ります。しかし9800X3Dはメーカー公式仕様でL3キャッシュ96MBの3D V-Cacheを搭載しており、これはゲームのフレームレートに効きやすい設計とされ、9800X3Dはゲーム用途を想定したモデルです。コア数の差は、この設計思想の差の裏返しです。


Ryzen 7 9800X3D 8コア/16スレッド・96MB L3
Core Ultra 7 265K 20コア(8P+12E)/20スレッド | 比較項目 | Ryzen 7 9800X3D | Core Ultra 7 265K |
|---|---|---|
| コア/スレッド | 8コア/16スレッド | 20コア(8P+12E)/20スレッド |
| 最大クロック | 5.2GHz | 5.5GHz |
| L3キャッシュ | 96MB(3D V-Cache) | 30MB L3(Amazon表記36MB) |
| TDP / PBP・MTP | 120W | PBP 125W/MTP 250W |
| ソケット | AM5 | LGA1851 |
| メモリ | DDR5 | DDR5 |
| 内蔵GPU | あり(Radeon Graphics) | あり(Intel Graphics) |
| NPU | なし | あり(Intel AI Boost) |
| クーラー | 別売 | 別売 |
| PCIe | 5.0 | 5.0 |
※価格はAmazon商品ページ(2026年9月9日確認)。コア数・クロック・キャッシュ・TDP等の仕様はAMD公式仕様・Intel公式仕様に基づきます。L3キャッシュのIntel表記は、Amazon商品ページ上の「36MBキャッシュ」がL2+L3の合算表記であるため、公式仕様のL3容量(30MB)を併記しています。具体的なfpsやベンチマークスコアは実機検証に基づくものではないため掲載していません。
2026年9月時点のAmazon商品ページでは、265Kのほうが価格が低くなっています。単純な予算優先なら265Kが有利です。
Ryzen 7 9800X3Dはメーカー公式仕様でL3キャッシュ96MB(3D V-Cache)を搭載しています。3D V-Cacheはキャッシュを積層して容量を拡大する技術で、CPUがメインメモリへアクセスする回数を減らせるため、ゲームのフレームレートに効きやすい設計とされています。
この設計により、9800X3Dはゲーム用途を想定したモデルのCPUです。Core Ultra 7 265KのL3キャッシュは30MB(Amazon商品ページ表記では36MB、L2+L3の合算値)で、9800X3Dの3分の1以下です。具体的なfps差は実機検証に基づかないため本記事では掲載しません。
Core Ultra 7 265Kは20コア(Pコア8+Eコア12)/20スレッド、Ryzen 7 9800X3Dは8コア/16スレッド。コア数は265Kが2.5倍あります。
動画エンコード、配信の同時処理、ソフトウェアのビルドなど、作業をコアに分散して並列で処理するタスクでは、コア数の多さがそのまま処理能力の差につながりやすい設計です。多コアを使う作業が主目的なら265Kが有利です。
Ryzen 7 9800X3DのTDPは120W。Core Ultra 7 265KはPBP(ベース電力)125W、MTP(最大ターボ電力)250Wとメーカー公式で公表されています。高負荷時に許容される電力の上限は、265Kの方が高く設計されています。
どちらもCPUクーラーは付属しない別売です。9800X3Dは公式TDPの数値上は電力を抑えた設計、265Kは瞬間的に高い電力まで許容してクロックを引き上げる設計、という違いです。
Ryzen 7 9800X3DはAM5ソケットのCPUです。Core Ultra 7 265KはLGA1851ソケットで、Core Ultra 200シリーズ向けの新しい規格です。どちらもメモリはDDR5対応で、互換性はありません。
マザーボードの価格帯も参考にしてください。当サイトのマザーボード比較記事で扱うB650M系とB860系で価格帯が異なります。どちらのプラットフォームを選ぶかは、CPU単体の性能だけでなく組み合わせるマザーボードの予算も含めて判断してください。
Core Ultra 7 265KはIntel AI BoostというNPU(AI処理専用のプロセッサ)を搭載しています。Ryzen 7 9800X3DにNPUは搭載されていません。
ただし、ローカルLLMの実行や画像生成といった処理は一般にGPU依存度が高いとされており、NPUの有無だけでAI用途全般の優劣が決まるわけではありません。使いたいソフトウェアが実際にNPU・GPUのどちらを主に使うかを確認したうえで判断してください。


ゲームが主目的ならRyzen 7 9800X3D、動画エンコード・配信・開発など多コアを使う作業と価格を優先するならCore Ultra 7 265Kです。2026年9月時点、9800X3Dは96MBの3D V-Cacheを積んだゲーム向けのモデル、265Kは20コア/20スレッドで価格が安いという住み分けです。
メーカー公式仕様で、9800X3Dは8コア/16スレッド、265Kは20コア(8P+12E)/20スレッドです。最大クロックは9800X3Dが5.2GHz、265Kが5.5GHz。コア数だけ見ると265Kが多く、動画エンコードや配信、開発のビルドなどコアを並列で使う作業では265Kが有利な設計です。
AMD公式仕様によると、9800X3DはL3キャッシュを96MB搭載しており、これは3D V-Cacheと呼ばれる積層技術でキャッシュ容量を拡大したものです。キャッシュが大きいとCPUがデータへアクセスする回数を減らせるため、ゲームのフレームレートに効きやすい設計とされています。9800X3Dはゲーム用途を想定したモデルです。具体的なfpsやベンチマークスコアは本記事では掲載していません。
TDPは9800X3Dが120W。265KはPBP(ベース電力)125W/MTP(最大ターボ電力)250Wとメーカー公式で公表されています。高負荷時に許容される電力の上限は265Kの方が高い設計です。どちらもリテールクーラーは付属せず、別途CPUクーラーの購入が必要です。
互換性はありません。9800X3DはAM5ソケットのCPUです。265KはLGA1851ソケットで、Core Ultra 200シリーズ向けの新しい規格です。どちらもメモリはDDR5に対応しますが、マザーボードはCPUに合わせて別々に選ぶ必要があります。
265KはIntel AI BoostというNPUを搭載していますが、9800X3DにNPUは搭載されていません。ただし、ローカルLLMの実行や画像生成といった処理は一般にGPU依存度が高いとされており、NPUの有無だけで用途を判断するのではなく、実際に使うソフトがNPU・GPUのどちらを主に使うかを確認することをおすすめします。
Ryzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド・96MB L3)とCore Ultra 7 265K(20コア/20スレッド・30MB L3)。コア数は265Kが多く、価格も265Kの方が安い。それでも選択が割れるのは、9800X3Dがゲーム向けという設計思想で作られているからです。
9800X3Dは96MBの3D V-Cacheでゲームのフレームレートに効きやすい設計を取り、TDP 120Wと消費電力も抑えています。ゲームプレイを最優先する人には、候補になる選択です。
265Kは20コア/20スレッドとNPU(Intel AI Boost)を備え、動画エンコードや配信、開発など多コアを使う作業に強く、価格も抑えられています。ゲーム以外の作業比重が大きい人、予算を優先したい人には265Kが候補です。
最後にひとつ。CPU選びで後悔しやすいのは「性能を使い切れなかった」ことより「用途と設計思想がズレていた」ことです。自分の主目的はゲームか、多コア作業か。そこを先に決めれば、この2製品はどちらを選んでも役割を果たします。
※スペックは2026年9月9日時点でAMD公式・Intel公式・Amazon商品ページに記載のあった内容です。効果の感じ方や実際のゲーム・作業性能には個人差があり、本記事は実機の使用検証に基づくものではありません。